デラウェアはどこ産がおいしい?人気名産地について


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夏になると、スーパーに出てくるのが、赤紫の果実が特徴のデラウェアです。

 

昔からのぶどうらしい見た目で、ぶどうといえばこの見た目を思い浮かべる人も多いです。

 

ただ、デラウェアはどこが名産地なの?と言われると知らない人は多いです。

 

今回はデラウェアについて、デラウェアを育てるのに適した土地や気候を解説したのち、日本でのデラウェアの名産地を紹介していきます。


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デラウェアを育てるのに適した土地・気候について

デラウェア

デラウェアは1房が150gくらいで実も小さめのブドウで、甘味が強く、酸味がマイルドなのでとてもおいしいブドウとして人気があります。

 

ジベレリンの液体につけて処理されているため100%種なしとなっているので、非常に食べやすいというのも人気の理由です。

 

デラウェアをはじめ、ブドウは西アジアやアメリカが原産のものが多く、これらの地域は雨があまり降らない地域です。

 

また、寒さにはある程度強いのですが、雨や雪に弱いという性質を持っています。

 

国産のデラウェアはどこ産なのか疑問に思うかもしれませんが、中国地方や中部地方あたりは、温暖な気候でかつ、そこまで雨が多くないので、ブドウの栽培に適していると言えます。

 

デラウェアだけでなく、ブドウは全般的に気温さえ気を付ければ、土壌がそれほど肥沃でなくても育つ植物なので、条件さえあれば、どこ産というまでもなく、どこでも育てることができます。

 

もちろんあまりにも栄養分の少ない土壌であれば、腐葉土を入れたり、完熟した堆肥を入れて、ある程度の栄養分を補給しておくことが重要です。

 

デラウェアをはじめとするブドウ全般は、弱酸性から弱アルカリ性のペーハーの土壌で良く育ちます。

 

これは日本の土質とほぼ同じなので、経済性の高いデラウェア栽培を行うという場合でなければ、それほど心配する必要はない植物です。

 

平均気温が11〜15度であって、7度を下回ることがなければ、大抵のブドウはよく育ちます。

 

ただし水はけの良さと日当たりの良さはブドウ栽培にとって不可欠ですから、ブドウを栽培する時はこの点に注意しておくことが大切です。

 

デラウェアの名産地

デラウェア

デラウェアはどこ産のブドウかと尋ねられると、多くの人はアメリカのデラウェア州と答えるかもしれません。

 

確かにアメリカ原産のブドウですが、デラウェア州ではなく、オハイオ州原産となっています。

 

デラウェアは自然交配によって出来た果物で、1850年代に「デラウェア」と命名され、日本には明治5年にやってきました。

 

国内のデラウェア名産地は、1位が山形県となっています。

 

2017年の栽培面積ランキングを見てみると、山形県は43.48%となっており、全国のデラウェアの栽培面積の半分近くを占めていることになります。

 

山形県の置賜地区は雨が少なく、水はけが良い土地なので、農産物の生産が盛んなところで、ブドウの栽培は江戸時代から行われてきました。

 

近年はハウス栽培を導入したことで、デラウェアの天敵でもある雨の被害から果実を守ることができるようになったので、全国1位の生産量を誇るようになりました。

 

2006年「山形県おきたま産デラウェア」として地域団体商標に登録され、ますますおいしいデラウェアの名産地として山形県の名前が認知されるようになってきています。

 

名産地2位は山梨県、3位は大阪府、4位は島根県、5位は長野県となっています。

 

山形県や山梨県は色々な果物を栽培していることで有名ですし、島根県や長野県も農業が盛んなところなので、デラウェアの名産地と聞いてもあまり驚かないでしょう。

しかし、国内第2位の都市である大阪府でなぜデラウェアが栽培されているのだろうと思うかもしれません。

 

大阪府がブドウの栽培に適していた理由は前項でご紹介したとおり、瀬戸内式気候で温暖な地域だったので、ブドウの栽培に適していたということが挙げられます。

 

しかも一時期国からブドウの栽培に関して支援が行われたことや、ブドウの栽培を始めるにあたって、病害虫に強いデラウェアが選ばれたことが、その後の大阪府でのデラウェア栽培が盛んになった理由となっています。


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まとめ

デラウェアはアメリカ原産のブドウの一種で、水はけがよく温暖で、降水量が少ない地域を好みます。

 

日本の土質がブドウの栽培に適しているので、多くの地域でブドウの栽培がされています。

 

その中でも山形県や大阪府は、古い時代からブドウの栽培が盛んで、今ではおいしいデラウェアの栽培がとても盛んになっており、デラウェアの名産地として知られています。

 

デラウェアは比較的病害虫に強く、かつ8月までに収穫できて台風被害にあいにくいので、育てやすいブドウの一種です。

 

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