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最近では粒が大きいぶどうが評判を集めていますが、小粒のぶどうでも美味しいものはおいしいです。
小粒のぶどうで特によく知られているのは「デラウェア」です。
今回はデラウェアについて、味の特徴や旬の時期、選び方や食べ方を紹介していきます。
そもそもデラウェアってどんなぶどう?
デラウェアとは、1cm程度の紫色をした丸い粒が密集しているのが特徴的な種なしぶどうです。
アメリカが原産地で、明治時代に日本に持ち込まれ、山梨県において初めて栽培されたと言われています。
現在では、山梨県や山形県、大阪府、島根県を中心に、日本全国での栽培が広がっています。
一般的なぶどうの多くが種があるのに対し、種がなくて小粒で食べやすく、小さな子どもからお年寄りまで幅広い人気があります。
どうして種がないのかと不思議に思っている方もいるかもしれません。
それは、ぶどうの花が開花する前に、「ジベレリン」というホルモン剤をひとつひとつ浸けて、処理しているからです。
ジベレリンには植物が種を作るのを阻害する働きがありますが、人間にとっては何の影響もなく、高い安全性が確認されています。
このように手間をかけて栽培されているからこそ、種を気にすることなく、安心して食べられるのです。
デラウェアの食べ頃(旬)について
デラウェアの食べ頃は、7~8月です。
一般的なぶどうの食べ頃が8~10月なので、実りの秋が来る前に、一足早くぶどうの旬を楽しむことができます。
露地栽培だけでなく、ハウス栽培も行われていて、ハウス栽培の場合はさらに早く、5~6月に収穫が開始されます。そのため、初夏から夏にかけて長く流通し、みずみずしい美味しさを堪能できます。
デラウェアの味(糖度など)の特徴とは
旬のものの糖度は、20~23度と非常に高くなっています。
果汁が滴るほどみずみずしくてジューシーなものの、決して水っぽいわけでなく、凝縮された味わいが特徴です。
そのため、食べている途中で水が飲みたくなってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、ただ甘ったるいだけではありません。甘さの中にもほのかな酸味が感じられるので爽やかで、ついつい食べ進めたくなってしまいます。
口の中に入れると特有の芳醇な香りが鼻から抜けていき、夢中になって次から次へと食べているうちに、あっという間にひと房完食してしまうことでしょう。
美味しいデラウェアの選び方や食べ方
美味しいデラウェアを選ぶためのポイントは、4つあります。ぜひ覚えておいてください。
1つ目は、皮の紫色の濃さです。
新鮮で甘みの強いものは皮が濃い紫色をしているので、よく見比べて、もっとも皮の色が濃いものを選ぶようにしましょう。
2つ目は、皮のハリです。
なぜなら、鮮度が落ちると次第に水分が蒸発して、皮がシワシワになってくるからです。新鮮なものははち切れそうなほど、ぷっくりとしたハリがあります。
3つ目は、皮の表面に白い粉のようなものが付着しているかどうかです。
この白い粉は「ブルーム」と呼ばれるもので、汚れではありません。
ブルームは脂肪酸などから出来ていて、これがあることによって、雨を弾いたり鮮度を保ったりすることができます。
このブルームにしっかりと覆われているのは、新鮮な証拠です。そのため、食べる前にゴシゴシと洗って落とそうとしなくても構いません。
4つ目は、軸の色です。
ぶどうの軸は時間の経過とともに茶色に変色するため、店頭に並んだ時点で緑色であるならば、新鮮で美味しいものだと判断できるのです。
新鮮で美味しいデラウェアのおすすめの食べ方は、さっと水洗いしてから2~3時間冷蔵庫で冷やす方法です。
常温だと甘みが強いと感じる方が多いかもしれませんが、冷やすことですっきりとした甘さに変わって、より美味しく食べることができます。
また、「ぶどうの皮はむいて食べるもの」と思っている方は多いと思いますが、デラウェアの皮は一般的なぶどうよりも薄いので、皮ごと食べても喉につかえにくく、美味しく食べられます。
食物繊維やポリフェノールなどの栄養素は果肉よりも皮に多く含まれているので、健康のためにも、ぜひ一度皮ごと食べることをお試しください。
もしも余ってしまってすぐに食べられない時には、冷凍してみましょう。
シッパー付きの袋に入れてから空気を抜いて凍らせると、シャリシャリとした味わいが楽しめるシャーベットのようになります。
生の時よりも皮ごと食べるのに抵抗がなくなり、口の中で溶かしながら、皮ごと美味しく食べられるでしょう。
そのまま食べる他、牛乳や砂糖を加えて、ミキサーでスムージーにするのもおすすめです。生とはひと味違った美味しさを楽しめるでしょう。
たくさんあって食べ切れない場合は、保存性の高いジャムにするのもおすすめです。
皮ごと砂糖とともに煮詰めると、まるで赤ワインのように美しい色のジャムが出来上がります。
まとめ
デラウェアとは1cm程度の紫色をした丸い粒が密集した種なしぶどうで、小さな子どもからお年寄りまで、幅広く人気があります。
食べ頃は7~8月、糖度は20~23度もあります。
皮の紫色が濃く、ハリがあって、ブルームに覆われた新鮮なものを選び、ぜひその美味しさを味わってみてください。
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