ピオーネとマスカットの違いを徹底比較

ぶどう・マスカット


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甘くてジューシーなブドウは、子供から大人まで大人気。

 

好きな果物ランキングでは、2位がマスカット、7位にブドウがランクイン。

 

最近ではいろんな種類があるので、違いがわからないという人も多いようです。

 

なので今回は、店頭で見かけることが増えた「ピオーネ」と「マスカット」について比較してみたので、ブドウ好きさんは参考にしてください。


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ピオーネとマスカットについて

ぶどう・マスカット

ピオーネは巨峰から生まれた大粒で酸味と甘さのバランスが絶妙。

 

マスカットはヨーロッパのブドウ種のブドウで、生食はもちろん、ワインやレーズンなどに利用されることも多い香り高い品種です。

 

同じブドウでもピオーネとマスカットは、見ため、味、香りなど全く違います。

 

ピオーネは静岡県で昭和48年に名称登録され、マスカットの起源は2,000年以上前にさかのぼります。

 

ピオーネとマスカットの違いを徹底比較

ぶどう・マスカット

ピオーネとマスカットは全く違うブドウに見えますが、実は大きな共通点もあるのです。それは、ピオーネの誕生に秘密があります。

 

【親品種】

◆ピオーネ

ピオーネの父親は日本のザ・ブドウとも言える巨峰。

 

母親はカノンホール・マスカットです。

 

カノンホール・マスカットは、イギリスで発見されたマスカット・オブ・アレキサンドリア(通称アレキまたはアレキサンドリア)の変異4倍体品種です。

 

アレキサンドリアといえば、マスカットの代表的な品種で、日本でマスカットといえば、ほぼ100%、マスカット・オブ・アレキサンドリアを指します。

 

比較的新しい品種のシャインマスカットはブドウの女王という別名がありますが、アレキサンドリアは果物の女王と呼ばれています。

 

◆マスカット

ヨーロッパブドウの品種は、そのほとんどがマスカット種の子孫です。

 

ブドウの種類の1つで、最も古くから栽培されているブドウの原種です。

 

日本で代表的なマスカット、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、エジプトなど北アフリカで紀元前から栽培され、クレオパトラも好んでいたと言われています。

 

2,000年にわたり世界で愛され、多くのマスカット種のブドウの親品種になっています。

 

ピオーネは紫黒ブドウですが、親はマスカット種のブドウなので、マスカットの子供であり、マスカット種のブドウと香りや酸味などの共通点を持っています。

 

【見た目】

◆ピオーネ

ピオーネは1粒15~20gにもなる大きな果粒が特徴です。

 

粒の大きさは巨峰よりも大きく、かなり食べ応えがあります。

 

色は紫から黒にちかく、果肉はしまっています。

 

皮は固めなので剥いて食べます。最近、種なしのピオーネが誕生し、ニューピオーネや種なしピオーネと呼ばれています。

 

◆マスカット

マスカットは爽やかなライムグリーン、エメラルドグリーンの美しいブドウというイメージがありますが、マスカットは非常に多くのブドウの原種で、ブドウの一大グループをなしています。

 

マスカット種のブドウにはグリーンだけでなく、ピンクや紫、黒っぽい色をしたものもあります。

 

たとえば、山梨県で誕生した甲斐路は明るい鮮紅色で、ローデ・ハネポートは別名を紅マスカット、紅アレキと呼ばれるとおり、やはり赤色をしています。

 

マスカットは緑が一番印象強いですが、他の色もあるということを覚えておきましょう。

 

【旬の時期】

◆ピオーネ

ピオーネは8月下旬~9月下旬頃に旬を迎えます。

 

ハウス栽培は4月頃から出回り始めます。長い期間楽しめる品種です。

 

◆マスカット

マスカットにはさまざまな品種があるので旬の時期も様々です。

 

マスカット・オブ・アレキサンドリアなら9月~10月頃、 最近人気のシャインマスカットは8月~10月、岡山県産のマスカット・ビオレは9月中旬~9月下旬、瀬戸ジャイアンツは9月初旬~9月下旬と、品種により旬が違います。

 

【味】

◆ピオーネ

ピオーネは巨峰の濃厚な甘みと、マスカットの酸味を受け継ぎ、甘酸っぱいバランスの良い味が特徴です。

 

種なしと種ありで味に違いはありません。

 

◆マスカット

マスカットの最大の特徴は爽やかな香りです。

 

マスカットの語源はムスク(MUSK・麝香じゃこう)で、ムスクのような濃厚な香りがすることに由来しています。

 

酸味がありサッパリとフレッシュで上品な味わいです。

 

フランス語でマスカットはミュスカ、イタリアではモスカテッロと呼ばれ生食はもちろんワインの原料としても利用されます。

 

マスカットでワインを醸造すると甘口でフルーティなワインになります。

 

【値段】

◆ピオーネ

ピオーネ:600~1,000円程度で店頭に並びます。

 

百貨店や高級フルーツショップでも2,000~3,000円ほどで、高級感のある味わいなのに比較的リーズナブルな値段です。

 

◆マスカット

マスカットは品種によって数百円から1万円以上まで値段に大きな違いが出ます。

 

ヨーロッパや北アフリカなどが原産地の品種は、日本の気候では栽培しにくいこともあり、比較的値段が高めの品種が多いです。


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まとめ

昭和時代に日本で生まれたピオーネと、2,000年以上前に北アフリカで誕生したマスカット。

 

誕生に大きな違いのあるピオーネとマスカットですが、どちらも美味しいブドウであることに変わりはありません。

 

そのまま食べても美味しいですし、ケーキのトッピングや、コンポートやジャムにしても美味しいですよ。

 

ぜひ、いろいろな種類のブドウを味わって比較してみてください。

 

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