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みかんの品種は30を超える数があり、いろんなみかんが食べられるようになってきました。
ユニークな名前のものも増え、紅まどんなやデコポンというような、かわいらしい名前のものも増えています。
今回はこれらの違いを比較していきます。
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紅まどんなとデコポンについて
まずそれぞれの概要について説明します。
◆紅まどんな
紅まどんなは、愛媛県でしか栽培を許されていない限定品種で、2005年に登録されました。
柑橘類の中ではまだ「新人」と言えるかもしれません。
この名前はJA全農えひめの登録商標であり、JAを通さずに出荷する場合は他の名前をつけて販売することになっています。
そのため、同じ品種で名前が違うという柑橘がたくさんあります。
◆デコポン
デコポンは、1972年に誕生した柑橘です。
紅まどんなと比べるとかなり歴史がありますが、以前はあまり知られていませんでした。
最近になってお店でもよく見かけるようになり、知られるようになってきました。
もともと熊本県不知火地区で生産が始まったので、「不知火」と名付けられました。
不知火の中で糖度が13度以上、クエン酸が1.0%以下という条件を満たすもの、そしてJAから出荷されるもののみが、「デコポン」と名乗ることができると決められています。
これは、JA熊本果実連の登録商標となっています。
糖度や酸度が基準をクリアしていても、JAを通さずに出荷する場合などは「不知火」として販売されていますから、デコポン=不知火と理解しておきましょう。
最近は、独自の名前を付けて販売されている不知火もあるようです。
紅まどんなとデコポンの違いを徹底比較
紅まどんなとデコポンの違いを比較していきます。
親品種
◆紅まどんな
紅まどんなの親品種は、「南香」と「天草」です。
これらをかけ合わせてできた品種で、みかん類とオレンジ類がかけ合わさったタンゴール種です。
◆デコポン
デコポンは、「清見」と「ぽんかん」が親品種です。こちらもタンゴール種となっています。
見た目
◆紅まどんな
紅まどんなの見た目は、温州ミカンのLサイズよりもやや大きめです。
橙色か濃い橙色の皮なので、大きめのみかんという感じです。皮の表面は、どちらかというとつるんとしているように見えます。
◆デコポン
デコポンは200g~280gで、頭部がこぶのように出っ張っています。凸のある見た目が特徴だと言えるでしょう。皮はゴツゴツして粗く、紅まどんなとは全く違う見た目です。
旬の時期
◆紅まどんな
紅まどんなの旬の時期は11月下旬から1月中旬くらいまでで、タンゴール種の中では早熟な柑橘になります。
他の柑橘があまりない時期に旬を迎えるので、お歳暮などに選ばれることが多いです。
◆デコポン
一方、デコポンはハウス栽培と露地栽培とがあり、長い間食べることができます。
ハウス栽培のものは12月~1月頃から出荷が始まります。
露地栽培のものは2月頃から出荷が始まります。
収穫した後も貯蔵したものがあるので5月頃まで出回りますが、一番おいしい時期は3月から4月頃だと言われています。
味
◆紅まどんな
紅まどんなは、食感が今まで食べたことがないようなものだと言われています。
果物なのに、加工したゼリーのようなプルプル食感なのが大きな特徴です。
やわらかい果肉に果汁たっぷりで、カットした瞬間に果汁があふれるほどです。
房の袋もやわらかいのでそのまま食べられ、食べやすさからも人気が高い柑橘です。
いくら食べても飽きないみかんだと言われています。
◆デコポン
デコポンは、皮がゴツゴツしているので固いように見えますが、実はやわらかく、手で簡単に剥くことができます。
中の果実も房ごと食べることができるので人気となっています。
甘味、酸味共に適度で、果汁も多く、食べ応えがあるみかんです。
値段
◆紅まどんな
紅まどんなはまだ流通量が少ないために、高価で手に入りにくい値段ですが、最近は家庭用や訳あり品として1個200円くらいから販売されるようになってきました。
高価なものでは1個1,000円くらいするものもあるので、200円ならお手頃と言えるでしょう。
◆デコポン
デコポンは大きさにもよりますが、1個120円くらいからあります。
近くのスーパーでもよく見かけられるようになりましたから、紅まどんなと比較するとかなり安い値段と言えるでしょう。
家庭でも手軽に食べられそうです。
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まとめ
紅まどんな、デコポンは同じ柑橘類ですが、親品種や見た目、味、旬の時期、そして値段にも違いがあることがわかりました。
紅まどんなはデコポンと比べると生産量も少ないですから、流通量も少なくなり、高価なのは仕方がないでしょう。
どちらも甘くておいしいみかんですが、デコポンの方がやや酸味があると感じるかもしれません。しかし、甘味と酸味のバランスが良いので、いずれもおいしく食べられます。
デコポンは手で簡単に剥けますから、いつでも手軽に食べられます。紅まどんなは皮は薄いのですが、剥きにくいので、皮ごとカットして食べれば食べやすいです。
それぞれ特徴があり、人によって好みも分かれますのでどちらが一方に決められないですが、お客様にきちんと説明するためにはそれぞれを味わってみると良いかもしれません。
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