豊水と南水の違いを徹底比較

梨


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シャリシャリした食感と瑞々しい味わいが人気の梨。

 

あまりフルーツが得意でない人や、男性にも人気があります。

 

今回は梨の定番で人気のある「豊水」と、1990年に登録された梨の品種の中では比較的新しい「南水」にスポットをあて、その違いを紹介していきます。


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豊水と南水について

なし(豊水)

梨は皮の色で、薄黄緑色を帯びた青色系梨、黄色がかった褐色の赤色系の2種類に分けることができます。

 

豊水と南水は褐色系の皮をした赤梨系の梨です。

 

国内シェアで上位を占める「豊水」と「幸水」、そして長野県で誕生した「南水」の3種類は和梨の新御三家とも言われる代表的なニホンナシです。

 

同じ赤色系、そして和梨と共通点が多い豊水と南水はよく似た品種の梨ですが、さまざまな違いがあります。

 

豊水と南水の違いを徹底比較

なし(豊水)

どちらもニホンナシで赤色系梨。

 

品種の分類としては同じ分野ですし、一見して大きな違いがあるようには見えませんが、比較してみると確かにいろいろな部分に違いが見えてきます。

 

梨は品種によって味も風味もかなり違うユニークな果物なので、比べてみると面白いです。

 

◆親品種

豊水:

「幸水」と「イー33(石井早生と二十世紀の交配)」が親品種とされています。

 

以前は「菊水」と「八雲」の交配と考えられていましたが、その後、DNA鑑定によって幸水が親だと確認されています。

 

日本で一番生産量の多い幸水の良いところをしっかり継承しています。

 

南水:

「越後」と「新水」を交配させた品種。長野県で育成され、1990年に登録されました。

 

現在でも長野県で栽培されています。

 

南水の南は南水が誕生した南信農業試験場から、南水の水は親品種の新水から取られました。

 

また、人気ナンバー1、2の幸水、豊水と並んで定番の梨となって欲しいという思いも込められているそうです。

 

◆見た目

豊水:

全体的にふっくらと丸く、やや腰高の形で赤みのかかった黄金色をしています。

 

表面には全体的に斑点(果点コルク)が均一にみられますが、この斑点がザラザラしているとまだ十分に熟していません。

 

ザラザラからツルツルに変わってくると食べ頃です。サイズは中玉で1個350~400gほどです。

南水:

やや平たい扁平な形をしています。表面は薄茶色で果肉は乳白色です。

 

水分が多いため柔らかく傷つきやすいので、農家の方が1個1個手間をかけて袋掛けして育てます。

 

そのため非常にきれいな表面をしています。お尻のくぼみの外側が褐色で、くぼみの中央が少し緑がかっていると新鮮なのだそうです。

 

サイズは1個360~380g程度で大きめです。

 

◆旬の時期

豊水:

8月中旬から9月頃にピークを迎えます。

 

南水:

10月上旬~10月下旬までが南水の旬です。

 

保存がきく品種なので、旬を過ぎても12~1月頃まで出荷されます。

 

出荷時期は梨の中ではかなり長く、9月下旬~1月月頃までです。

 

産地や天候によって旬の時期は多少ずれます。

 

標高の低い産地の梨は早めに、標高が高い産地のものは少し遅めに出回ります。

 

◆味

豊水:

ほどよい酸味があり、甘みと酸味のバランスが絶妙でさっぱりした味わいです。

 

比較的日持ちが良くて果肉が柔らかくジューシーなのが特徴です。上品な香りがします。

 

南水:

糖度16~17度でかなり甘さが強い梨です。

 

現在流通しているニホン梨の中で最も糖度が高く甘い梨です。

 

産地の長野県は山に囲まれた盆地が多く、昼夜で寒暖差が大きいため糖度が高い梨に育つそうです。

 

酸味はほとんどなく、甘みが強くジューシーです。非常に日持ちがよく、常温で1ヶ月、冷蔵すれば2、3ヶ月持ちます。

 

豊水は果肉が柔らかいので、購入したらすぐに冷蔵庫に入れて保存してください。

 

すぐに食べない場合は、新聞紙やラップなどで1個ずつ包んで、ヘタの部分を下にして保存するとわりと長持ちします。

 

南水は日持ちが非常によいので常温保存でも大丈夫です。冷やしすぎると甘みが少なくなるので、食べる1時間前に冷蔵庫に入れてほどよく冷やすのが美味しくたべるコツです。

 

皮付近が特に甘いので、薄く皮を剥いて食べましょう。

 

◆値段

豊水:

1㎏あたり700円前後、スーパーでは1個150~200円程度が相場です。

 

シーズンで特売になると100円ほどで購入できることもあります。

 

全国各地で栽培され、生産量が多いので値段は比較的リーズナブルです。

 

南水:

生産量が少なく希少な梨なので、1個700円以上が相場です。

 

高級梨としてお中元など贈答用として購入する方が多いようです。

 

安く購入したい場合はスーパーよりもネット通販や直売所で購入する方がいいかもしれません。

 

値段はその年の天候や販売時期などにより左右されます。


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まとめ

梨は品種により香りや味にかなり違いがあります。

 

酸味が強いもの、甘みが多いもの、水分が多いものなどなど…。

 

人気のある定番の豊水と、希少で見かけることの少ない南水にもさまざまな違いがあります。

 

ぜひ食べ比べて、自分やご家族の「お気に入りの梨」を探してみてください。

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