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日本で「ベリー」というとストロベリーやブルーベリーを思い浮かべますが、美容や健康に興味のある人の間で最近、クランベリーやリンゴンベリーが人気となっています。
園芸の世界ではいちごやブルーベリーを栽培する人が結構いますが、クランベリーやリンゴンベリーは日本国内で栽培をすることは稀ですし、苗の流通もあまりされていません。
そのため、日本ではクランベリーやリンゴンベリーの認知度はいまいち低いのですが、抗酸化作用が高いビタミンCやポリフェノールの一種であるクエルセチンなど、美容や健康に効果がある栄養素が豊富に入っているので、注目が出てきている果実です。
今回はクランベリーとリンゴンベリーの違いについて紹介します。
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クランベリーとリンゴンベリーの違いを徹底比較
親品種
◆クランベリー
クランベリーは、ツツジ科のスノキ属の常緑低木で、日本では「ツルコケモモ」と呼ばれています。
地面に這うように枝を伸ばしていくタイプで、アメリカでは特にマサチューセッツ州やニュージャージー州、カナダでもブリティッシュコロンビア州などでよく栽培されています。
湿地や沼地などに自生する植物で、夏の暑さは苦手ですが、耐寒温度がマイナス40度と極寒地域でたくましく生きるタイプの植物です。
そのため、高温多湿な日本の風土ではあまり苗などが流通しておらず、育てるのも難しい植物というイメージがあります。
◆リンゴンベリー
リンゴンベリーも日本名でいう「ツルコケモモ」の木に実った果実のことです。
コケモモはクランベリーやブルーベリーなどと同じツツジ科のスノキ属の10~80cmほどの常緑低木で、スカンジナビア半島や北東カナダ、ロシアなど寒い地域に自生しています。
体感温度がクランベリーと同じ-40度と言われており、極寒地域でも育つ植物です。
クランベリーと同じく高温多湿の環境が苦手なので、日本では栽培が難しい植物でもあります。
クランベリーもリンゴンベリーも同じツツジ科スノキ属で、日本名が「コケモモ」なので、初心者だと見分けがつきにくいです。
果実は多少、リンゴンベリーの方が赤色が多いですが、とても似ているので、果実を見ても違いが分からない人が多いです。
見分けるコツは花の形状を見ることで、クランベリーの花は、花弁が後ろに反り返るような形状となっているのに対し、リンゴンベリーはブルーベリーと似たような釣鐘状の花を咲かせるという違いがあります。
見た目
◆クランベリー
クランベリーは、まるで宝石のように赤くてつややかで、直径約1cm程度の球状となっています。色は大部分が赤色で、残りの部分はオレンジや黄色となっています。
◆リンゴンベリー
リンゴンベリーの見た目も、赤くてつややかで、直径約1cm程度の球状となっているので、クランベリーと比較してみて、はっきり違いが分かる人は少ないでしょう。
旬の時期
◆クランベリー
クランベリーの旬は9月くらいから始まって、11月くらいまでとされています。
北アメリカやカナダなどのクランベリーを多く栽培している地域では、生のものが流通しているでしょうが、日本ではほとんど栽培されていないので、生のクランベリーを見つけるのは旬の時期でもかなり難しいです。
果物の専門店などで見かけることがあるかもしれませんが、大多数はカナダ産の乾燥クランベリーであることが多いでしょう。
◆リンゴンベリー
リンゴンベリーの旬は9月の後半くらいから、雪が降り始める11月くらいまでであり、雪が降っている間は収穫できませんが、雪が溶けてきた春先にも収穫されることが多いです。
因みに、冬に向かっている季節で初めて氷点下になった時や春先に収穫したリンゴンベリーは糖度が高いのでおすすめです。
味
◆クランベリー
クランベリーは生のままで食べると酸っぱさと苦みが強いですし、食べた後も苦みが舌に残るので、後悔するはずです。
生のクランベリーを手に入れたなら、ジャムにしたり、フレッシュジュースにするのがおすすめで、もちろんその時には砂糖をふんだんに使ってください。
ドライのクランベリーなら手に入りやすいですし、甘いので、食べるのにはおすすめです。
◆リンゴンベリー
リンゴンベリーも生で食べると酸っぱすぎて辛いはずなので、砂糖を加えてジャムやソースなどにするのが一般的です。
値段
◆クランベリー
冷凍のクランベリーは500gで1,000円弱くらいで販売されており、通販でも手に入れることができます。
乾燥したクランベリーなら1kgで1,500円前後で販売されており、製菓などで使用されることが多いため、比較的手に入りやすいです。
◆リンゴンベリー
冷凍のリンゴンベリーは、1kgで2,000〜3,000円で販売されています。こちらも製菓用として10gあたり500円くらいで販売されています。
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まとめ
クランベリーもリンゴンベリーもツツジ科のスノキ属で、比較的果実の形も似ていますし、生食に向かないです。
耐寒性がありますが、温暖で湿度の高い地域が苦手なので、日本での栽培は難しいです。
生のものは手に入りにくいですが、冷凍のものは手に入りやすいので、ジャムなどにして食べてください。
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