デコポンはどこ産がおいしい？人気名産地について

名産地はどこかを知らなくても、デコポンという名前を一度は聞いたことがあるでしょう。

ヘタの部分が突出していて、とても不格好な柑橘類ですが、甘くてジューシーでおいしいので大変人気があります。

皮の部分は荒く凸凹しているので、お世辞にも美しいとは言えない容姿ですが、皮が見た目と違ってはがしやすいので、手で簡単に剥くことができます。

そんなデコポンはどこ産のものがおいしいのでしょうか？

今回はデコポンの名産地情報を紹介します。

デコポンを育てるのに適した土地・気候について

デコポンは温暖で肥沃な土地を好みますから、気候が温暖な九州地方や四国地方などで栽培されています。

例えば高知県の栽培農家さんの場合、元々海だった土地でデコポンの栽培をしています。

土壌が肥沃で、赤土なので水はけがよく、傾斜地になっているので、まんべんなく日光が当たります。

まさにデコポンが良く育つ土地となっているので、通常のデコポンだと250g〜300gくらいで収穫となりますが、こちらの農家さんの場合、収穫するデコポンは400gくらいまで大きくなるそうです。

もちろん味もジューシーでおいしいので、こちらの農家さんのデコポンはファンが多く、道の駅であるキラメッセ室戸で販売していてもすぐに売れてしまいます。

また独自で販売することも手がけているので、ますます、こちらの農家さんのデコポンはファンを増やしていきそうです。

肥沃な土地で栽培しているのにもかかわらず、デコポンは病害虫に強くとても育てやすいので、一般のご家庭でも気軽に栽培できます。

デコポンの名産地

デコポンはどこ産のものが多く流通しているのかというと、

1位が熊本産

2位が愛媛産

です。

両者でデコポンの総生産量のほぼ半分を占めています。

3位は和歌山県、

4位は佐賀県、

5位は広島県

となっており、温暖な地域での栽培が一般的となっています。

（補足）

一見デコポンのように見えるけれども、名前がデコポンではないなと思ったことはないでしょうか。

デコポンみたいにヘタの部分が出っ張っているのに「不知火」だったり、「凸百恵」という名前だったりして、一体どこ産で何の果物だろうと不信に思ったりした経験をしたことがあるかもしれませんね。

実は、デコポンと名乗るためには、糖度が13度以上で、クエン酸は1.0以下であることという「全国統一糖酸基準」をクリアする必要があります。

そのためこの基準を満たしていないものはデコポンと名乗れないので、独自のブランド名で出荷しているのです。

因みに、このように全国の統一した基準を設けているのはデコポンくらいのものです。

他の果物だと独自の基準を設けて、他県のものと差別化を図ることがありますが、このように厳しく独自のブランドを守っているのを知ると、デコポンがいかに愛されているか分かるでしょう。

まとめ

デコポンは温暖な気候で肥沃な大地を好むので、熊本県や愛媛県などがデコポンの名産地として有名です。

デコポンを選ぶときは重量が重いものを選び、酸味が強いときはしばらく置いて、酸味が抜けてから食べてください。

ぜひおいしいデコポンを召し上がってくださいね。