紅まどんなと夢オレンジの違いを徹底比較

柑橘類にはとても多くの種類があります。

ここでは、「紅まどんな」と「夢オレンジ」についての違いをまとめています。

紅まどんなと夢オレンジについて

◆紅まどんな

紅まどんなは2005年に品種登録されました。

2005年ですからまだ登録されて日が浅い柑橘だと言えます。この名前はJA全農えひめの登録商標であり、JA全農えひめの規格に合格したものでないと名乗れません。

同じ品種に「媛まどんな」や「あいか」、その他「○○まどんな」とついた柑橘が多くあります。

○○まどんなという名前は、各農園で作られたものの呼び名としていることが多く、名前でどの農園が作ったものか、どの地方のものなのかがわかるようになっています。

JAを介さず農園独自で出荷しているので、オリジナルの名前を付けているのです。

◆夢オレンジ

夢オレンジは紅まどんなと同じ品種で、「みかん職人武田屋」の登録商標です。

「紅まどんな」とは名乗れないけれど、味はほぼ変わらないと自信を持って作られた柑橘です。

紅まどんなと夢オレンジの違いを徹底比較

2つの違いを比較してみます。

親品種

親品種はどちらも同じで、「南香」と「天草」をかけ合わせて作られたものです。

みかん類とオレンジ類をかけ合わせたタンゴール種で、2つの良いところがうまく合わさって、おいしい柑橘になっています。

見た目

紅まどんなは温州ミカンのLサイズよりもやや大きく、オレンジのようにこんもりとした丸みがあります。形も揃ったものが多いです。

夢オレンジと比較してみると、こちらの方がやや小ぶりで、形も不揃いのものがあります。

しかし、この贈答用は、紅まどんなの贈答用と見た目に違いはあまりありません。

旬の時期

親品種が同じものですから、旬の時期も同じです。

11月下旬頃から12月中くらいまでが旬で、お店によっては1月中旬くらいまで扱っているところがあります。

柑橘の中でも旬が短い方になるでしょう。

ちょうどお歳暮の時期が旬なので、紅まどんな、夢オレンジともにこの頃が最盛期です。

贈答用はどちらもかなり人気となっています。

味

基本的に同じ品種ですから、味は同じです。

食感が普通のみかんと違い、まるでゼリーのようだと言われていますから、独特の食感を得ることができるでしょう。

ミカン職人武田屋の夢オレンジは、樹でしっかり完熟させてから収穫しますので、糖度の高さが特徴です。

酸味が少なくて上品な味なので、「こんな柑橘は食べたことがない」と言う人は多いです。

最近は酸味のあるものより甘みが強い方が喜ばれるので、老若男女、誰からも好かれ、贈り物にしても失敗はまずありません。

値段

紅まどんなは贈答用だと1個あたり400円から500円くらいが平均ですが、中には1,000円を超えるものもあります。

家庭用として販売されているものだと1個あたり200円から250円くらい、訳あり品だと1個あたり150円から200円くらいとかなりお手頃になります。

夢オレンジも特選品になると1個あたり500円くらいですし、家庭用、訳あり品となると、紅まどんなと変わらない値段だと考えられます。

家庭用、訳ありは皮に傷がついていたり、形が不ぞろいであったりするのですが、味は変わりませんので、おいしい柑橘が食べたいという人には大変人気となっています。

家庭用、訳ありでも安いわけではありませんが、一度これらを食べるとやみつきになるほどおいしいので、高めの値段でも売れるのでしょう。

まとめ

紅まどんなと夢オレンジを比較してみると、違いは名前と見た目くらいであることがわかりました。

親品種が同じですから、基本的に同じものです。

ただし、紅まどんなはJA全農えひめの登録商標であり、JAの規格に合わないものはこの名前を名乗れないので、他の名前を付けて出荷されているというだけです。

JAを通さないで販売されるものでも、紅まどんなと遜色ない柑橘は多くあります。

夢オレンジはまさにその中の一つであり、「みかん職人武田屋」が作っている「まどんな」なのです。

樹で完全に熟してから収穫される夢オレンジは、上品な味わいで酸味も少なく、どなたからも喜ばれる柑橘として人気があります。

紅まどんなと夢オレンジ、ぜひどちらも試してみてください。