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みかんの仲間は甘くて美味しいうえに、手で剥いて食べられて包丁いらずといううれしい果物!
しかも、シミのもとになるメラニン色素の生成を抑え、免疫力を高めるビタミンCの宝庫です。
そんなみかんの仲間は日本に80種類以上ありますが、最近みかんの仲間で特に人気なのが
デコポン
です。
見た目からして特徴的なデコポンですが、厳密に「普通のみかんとは何が違うの?」と気になっている人も多い模様。
なので、今回はデコポンと普通のみかんを比較してその違いを解説していきます。
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ますデコポンとは何なのか
デコポンは品種を不知火(しらぬい)というミカン科ミカン属の柑橘果物です。
1972年に熊本県で育成されたものの、最初は形がいびつで酸っぱいという理由で商品になりませんでした。
商品として販売され、全国で愛されるようになったのは90年代に入ってからのことです。
当時はオレンジの輸入自由化の流れが進んでいたため、オレンジに対抗しようと、日本各地の農家がこぞって新品種の研究や改良を行っていました。
そんな中、偶然にも、熊本県不知火町の農家の方が、しばらく保存していたデコポンが甘くなっていることに気づきます。
「追熟すれば甘くなる」そう気がついてから生産者組合をあげて不知火町ではデコポン栽培に力を注ぎます。
最初に開発されてから約20年後、研究を再開してからは約5年後の1991年、満を持してデコポンが東京市場に出荷されました。
デコポンと普通のみかんとの違い
どちらもミカン科ミカン属の果物です。
2つの柑橘類には共通することが多いですが、比較することで違いも分かります。
【みかん】
日本でみかんといえば普通は温州みかんを指します。
(温州は「おんしゅう」と読んでしまう人が多いですが、正しくは「うんしゅう」のようです。)
日本で一番多く生産されている果物です。
皮が薄くて子供や力の弱い年配の方でも剥きやすく食べやすいのが大きな魅力。
甘さと酸味のバランスが良いので生のまま食べるのがおすすめですが、果汁が多いので、ジュースやゼリーなどに加工するのにも向いています。
シミを予防したりコラーゲン生成を促したりする作用があるビタミンC、肺がんリスクを減らし、骨粗しょう症を防ぐβクリプトキサンチン、疲労を防ぐクエン酸が多く含まれています。
みかんの薄皮についている白いすじ(アルベド)は食物繊維が豊富なので、すじを取らずに食べましょう。
香りは爽やかですがそれほど強くありません。形は平べったく、上から見ると丸いです。形がいびつでボコボコしているものは成熟のバランスがよくありません。
【デコポン】
ポンカンと清見タンゴールを掛け合わせた果物です。
甘みが強く、ほどよい酸味があり後味がさっぱりしています。
ビタミンCの含有量はみかんの1.6倍です。
みかんと同じようにβクリプトキサンチンやクエン酸も多く含まれています。
また、薄皮には水溶性食物繊維のペクチン、血管を強くするヘスペリジンが含まれているので薄皮ごと食べましょう。
香りが強く、皮を剥くと甘い香りが広がります。デコという上部の盛り上がりが大きな特徴です。
デコポンの有名産地、普通のみかんとは違う?
デコポンの有名産地としては、デコポン誕生の地である熊本県不知火地区が最も有名な産地でしょう。
不知火地区を含む熊本県が生産量ナンバー1。
全国に出荷されているデコポンのおよそ25%は熊本県産です。
僅差で愛媛県が第2位、約24%を生産しています。3位は和歌山県で約12%を生産しています。
佐賀県、鹿児島県、大分県などの九州地方でも多く栽培されています。
普通のみかん(温州みかん)は和歌山県が生産量ナンバー1で、愛媛県、静岡県がそれに続いています。
(平成26年 農林水産省調べ)
熊本県も生産量も近年ふえているのですが、上記3県にはまだ届かずといった具合です。
なので、デコポンの有名な産地一番は熊本県!それ以外は大体普通のみかんと同じ産地だと言えます。
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まとめ
デコポンと普通のみかん、どちらもミカン科ミカン属の果物ですが、それぞれに違いがあります。
生産者のみなさんは美味しい果実を作るためにたゆまず栽培努力をし、新しい品種を生み出すために交配や改良を重ねています。
さまざまな種類の柑橘類があるので、自分好みの品種を探してみてください。
いろいろな品種を食べ比べて見るとおもしろいですよ。
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