グアバはどこ産がおいしい？人気名産地について

美容と健康に良いスーパーフードとして人気を集めているのが、フトモモ科のバンジロウ属の果実であるグアバでしょう。

色々な栄養成分を含んでいるため「熱帯のリンゴ」とも呼ばれているトロピカルなフルーツです。

あまりそのままの果物として見かけることはありませんが、そのため、「グアバってどこ産のものがよいの？」というのを知っている人は少ないです。

今回はグアバの名産地について紹介していきます。

グアバを育てるのに適した土地・気候について

グアバは熱帯地域やアメリカ大陸、東南アジアなど、熱帯雨林気候の下で育つトロピカルフルーツですから、日光がよく当たる地域でよく栽培されています。

日本でも関東から南の地域であれば、温暖な気候なので、育てることができます。

ただし霜に当たるとダメになってしまいますので、冬場は日が出ている時は外に出して、日が沈んだら室内で管理するようにして5度以下にならないようにしておくことが大切です。

熱帯地域で育つ植物ですから、水がたっぷり与えられることは好みますが、比較的乾燥した土壌を好みますので、自宅で育てる場合は発芽の時期や開花の時期にはたっぷり水やりをして、土が乾くまでは次の水やりを控えるようにしたら良いです。

グアバは乾いたシーズンとスコールのシーズンが交互に訪れる気候条件を好み、それが開花を促すポイントとなります。水切れしてしまうと、果実が小さくなってしまうので注意しましょう。

水はけが良く、肥沃な土地だと旺盛に繁殖しますが、それほど肥沃でない土地であってもどんどん子孫を残していきます。

ただし、pHが5未満であったり、7以上であったりすると鉄や亜鉛が欠乏して生育不良となるので注意してください。

グアバの名産地

グアバの国内での名産地は沖縄県であり、2018年のデータによると、都道府県別のシェアは沖縄県が64.4%で、圧倒的な首位となっています。

2位は鹿児島県の18.6%、3位は高知県の16.9%となっており、温暖な地域での栽培が主流と言えます。

国内で生のグアバを見かけることはそう多くないので、国内産のグアバを見つけて「どこ産？」と思ったら、大抵の場合は沖縄県だと思ってよいです。

因みに沖縄県でのグアバの出荷が多い時期は8月〜10月なので、その時期に沖縄県に行くことがあれば、ぜひ生のグアバを食べてみてください。

ただし、グアバが出荷されるのは8月～10月が多いのですが、実はグアバは沖縄県や鹿児島県では一年中収穫できるので、前述した時期を逃したとしても、生のグアバを手に入れるチャンスはあります。

それなら、一年中沖縄県産や鹿児島県産のグアバを全国で手に入れることが出来るのではないかと思いがちですが、グアバは傷みやすいので、流通段階でダメになってしまうことが多いのです。

そのため、生のグアバは名産地以外の場所では見つけにくいので、名産地に行ったときには、生のグアバを食べてみてください。

生のグアバはまずいという口コミがありますが、完熟したグアバであれば、おいしいと感じるはずです。

グアバは160種類以上あり、その中でも私たちが目にしやすいものは、バンジロウ、テリハバンジロウ、キミノバンジロウ、フェイジョアの4種類があります。

一般的に赤い果肉のものは甘味が強くて食感がトロっとしており、白い果肉のものはさっぱりとした甘さで、食感がシャキシャキしています。

どちらのタイプが好きかは人の好みですから一概には言えませんが、ご自身がお好きなタイプの果肉のグアバを選べば、おいしいと感じることができるはずです。

グアバはとても繁殖力が強く、どんな土壌でも生き抜く力を持っています。

コロンブス時代よりも前だと、グアバがどの地域に分布していたかは定かではありませんが、それ以降になるとスペインの探検家たちがグアバをフィリピンに持ち込んだことから、世界中に広まったとされています。

種子が中々劣化しないので、生命力の強さとあいまって、あっという間に全世界の温暖な地域に広がったようです。

年間雨量が600mm/年を優に超える沖縄県や奄美大島などでは民家の庭先に植えられていることが多いです。

熱帯の植物であるにもかかわらず、グアバは室内で温度管理などに気を付けさえすれば、育てることができるので、園芸の対象としても大変人気があります。

ハワイやガラパゴス諸島では侵略的外来種として指定されており、繁殖力の強さに困っている国もあります。

まとめ

グアバは「熱帯のリンゴ」とも呼ばれる栄養成分を多く含むトロピカルフルーツです。

比較的肥沃でない土地でも育つことができますが、雨季と乾季がはっきりとした気候を好みます。繁殖力が強いため、世界の至る所で生育していますが、国によっては侵略外来種として警戒されています。

傷みやすいので生のグアバは国内ではあまり流通しておらず、ふと見かけても「どこ産？」と思ってしまうかもしれません。

しかも、名産地以外では未熟なグアバが売られていることが多く、おいしいと思えるものに出会いにくいです。

国産のグアバはほとんど沖縄産ですが、地元沖縄でグアバを生で食べた方が、完熟しているものに出会える可能性が高いので、おいしいグアバを口にすることができるでしょう。